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診療内容
ペインクリニック外科、麻酔科、内科

〒355-0013 埼玉県東松山市小松原町7-7

腰・足の痛み

腰・足の痛み

当クリニックでは、腰や足で起こる様々な痛みについても治療いたします。主な症状として腰痛や関節痛などです。特に腰痛は誰でも一度は経験する身近な痛みと言えます。
日常的に腰痛に悩まされているという方は、受診することをおすすめします。

腰痛は大きく2つに分けられる

日本人の方の多くが一度は悩まされることの多い疾患ですが、これには大きく分けて特異的腰痛と非特異的腰痛に分類されます。

特異的腰痛とは

特異的腰痛は、原因が特定できる腰痛のことを言います。例えば、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊椎外傷、関節リウマチなどを発症することで起きる一症状(腰痛)のことを言います。そのため、何よりも原疾患の治療が優先されますが、対症療法として腰痛を緩和させる治療が行われることもあります。

特異的腰痛の代表的な疾患

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎とは、主に背骨の腰にあたる部分を言います。そしてこの腰椎と腰椎の間にはクッションの働きをするとされる椎間板(髄核)があります。
この椎間板が加齢、あるいは若い世代の方でも腰椎を酷使することが原因(スポーツによる腰の酷使、重い物を持ち上げるなどの肉体労働、外傷 など)で変性するようになります。その変性により突出した形になって、脊柱管の中を通る馬尾や神経根が圧迫されることで様々な症状が現れます。これを腰椎椎間板ヘルニアと言います。
主な症状は、腰痛と腰部可動域の制限になります。またいずれか一方の足に感覚障害や放散痛(坐骨神経痛)が現れる、力が入らないなどの症状がみられることもあります。また馬尾の圧迫によって、会陰部にしびれ、膀胱直腸障害が見受けられます。

治療に関しては、主に保存療法となります。腰痛についてはNSAIDsや筋弛緩剤などの薬物療法や神経ブロック注射を用います。これでも改善が困難であれば、手術療法によるヘルニア摘除術(Love法など)が検討されます。

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症とは、主に加齢による背骨(脊椎:椎骨が連結したもの)の変形などによって、背骨の中にある脊柱管が狭くなってしまい、その中を通る神経(脊髄、馬尾、神経根)が圧迫されることで、様々な症状が出ている状態を言います。同症状は、腰部で起きるケースが大半で、そのほか頸部や胸部でみられることもあります。
腰部で起きる主な症状は、お尻から足にかけてのしびれや痛み、脱力感、神経性間欠跛行(神経が圧迫されていることで、ある一定の距離を歩くと足にしびれや痛みが出るので歩けなくなるが、休むと一定の距離までは歩けるようになる)などです。
前かがみになって歩くと神経にかかる圧迫がやわらぐようになるので、杖をつく、シルバーカーを押すなどして歩くと楽に感じるようになります。さらに重症になると膀胱直腸障害がみられることもあります。
原因の多くは加齢による変性(変形性脊椎症、変性脊椎すべり症 など)なこともあって、中高年に発症することが多く、50歳以上の有病率は10%を超えると言われています。

治療については、原則的に保存療法になります。痛みが強く出ている場合は薬物療法として、痛み止め(NSAIDs)、神経障害による痛みを抑えるプレガバリンなどを使用します。また神経ブロック注射を行います。

坐骨神経痛

腰から足の爪先まで伸びている末梢神経を坐骨神経と言いますが、同神経が何らかの原因で圧迫されてしまい、そのことで腰や尻から膝~足首の外側にかけての痛みやしびれ(片側がほとんど)、間欠跛行(長く歩くと痛みで歩けなくなり、休み休みでないと歩けない)、足に力が入りにくいといった症状が出ている場合、坐骨神経痛が考えられます。
このような痛みやしびれを発生させる原因の多くは、腰椎にある骨や椎間板の変形によるもので、腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症などの一症状として現れている割合が高いと言えます。

治療に関しては痛みの症状が強い場合は、消炎鎮痛剤のほか、神経ブロック注射(腰部硬膜外ブロック:腰部の硬膜外腔に局所麻酔薬を注入、神経根や神経節などを広くブロックしていきます)によって緩和させていきます。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、主に加齢や膝関節の酷使、肥満などによって膝の関節軟骨が摩耗し、それによって大腿骨と脛骨が直接的に擦れ合うようになり、これらの骨が変形、あるいは膝が動かしにくくなってしまった状態を言います。 なお上記のような症状が起き、原因が明らかでない場合(加齢や肥満に関連する)は一次性膝関節症、外傷や関節リウマチなど原因がはっきりしている場合を二次性膝関節症と言いますが、患者さまの多くは前者です。 同疾患は、まず立ち上がる、歩き始めるといった時に膝に痛みがでるようになります。その後、症状が進行すると膝に水が溜まる、階段の昇り降り、正座といったことが難しくなり(可動域制限)、さらに進むと膝の関節が変形するようになります。なかでも50歳以上の肥満女性に起きやすいと言われています。膝に痛みを覚えたら、速やかに治療を行うようにしてください。

治療は主に保存療法となります。具体的には、膝の負担を減らすために肥満の方は減量をするようにします。痛みが強く出ている場合は、NSAIDsの内服、関節内注射(ヒアルロン酸・ステロイド)を行います。

非特異的腰痛とは

非特異的腰痛は原因が特定できない腰痛と言えます。ちなみに日本人の全腰痛患者さまの約8割が非特異的腰痛です。したがって、骨、関節、筋肉、筋膜といった部位での異常が必ずしも原因ではなく、日頃の生活習慣やストレスなど心理的要因によって発症することもあります。

特異的腰痛の代表的な疾患

腰痛、ぎっくり腰

腰痛とは、文字通り腰の痛い状態を言います。多くの場合、腰の痛みを訴える患者さまについては、原因を特定するための検査としてX線などの画像検査などを行うわけですが、これらによって診断がつく腰痛というのは約2割程度(特異的腰痛:腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊椎外傷、関節リウマチ、筋・筋膜性腰痛、内臓疾患 など)で、その多くの腰痛は神経症状などを伴わない原因不明のもので、これを非特異的腰痛と言います(腰痛患者全体のおよそ85%を占める)。
非特異的腰痛については、骨や関節、筋肉や筋膜だけの問題だけでなく、生活習慣、心理的な要素(ストレス など)が原因となっていることもあります。そのため、的確な診断が欠かせませんが、当クリニックのように痛みを専門的に治療する施設で診察や検査をすることで非特異的腰痛の原因についても特定できるようになってきています。

また、慢性の非特異的腰痛とは、発症から3ヵ月以上続いている腰痛のことで、この場合は腰全体に痛みやだるさ、重みの症状がずっと続いていているほか、抑うつ状態や身体表現性障害など精神的な症状がみられていることもあります。

主な治療方法ですが、非特異的腰痛では腰の痛みを取り除く、対症療法になります。主にNSAIDsなど痛み止めのお薬のよる薬物療法、あるいは神経ブロック注射になります。それでも症状が強ければ安静にします。なお経過については、身体を動かしていた方が良い場合もあるので、可能な範囲で腰痛体操などストレッチを行っていきます。

なおぎっくり腰は、1ヵ月ほどで多くは軽快するようになります。ただ、痛みが長期に及んで慢性の非特異的腰痛となって、心理的要素も確認されていれば、抗うつ薬や抗不安薬による薬物療法を使用していきます。
さらに非薬物療法による認知行動療法(物事の考え方やとらえ方、また問題となっている行動を見つめ直す)も併せて行うようにします。

0493-27-1374イタミナシ

診療内容
ペインクリニック外科、麻酔科、内科
院長
石井 祐輔
住所
〒355-0013
埼玉県東松山市小松原町7-7
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東松山駅東口から川越観光自動車・マイタウン循環線【上沼】バス停下車
休診日…木曜日、土曜日午後、日曜日・祝日
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