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診療内容
ペインクリニック外科、麻酔科、内科

〒355-0013 埼玉県東松山市小松原町7-7

頭・首・肩の痛み

頭・首・肩の痛み

当クリニックでは、肩より上の部位で起こる様々な痛みを治療いたします。主には頭痛や顔面神経痛、肩こり、五十肩、むち打ちなどです。
また、直接的な痛みだけでなく、突発性難聴や顔面神経麻痺といった症状にも対応いたします。

頭痛は大きく2つに分けられる

頭痛は誰しもが一度は経験したことがある症状だと思いますが、大きく2つに分類されます。頭が痛いという症状そのものが病気とされる一次性頭痛と、何らかの病気によって頭痛が引き起こされている二次性頭痛です。
気をつけなければならないのは後者で、この場合はくも膜下出血など生命に関わる病気を発症している可能性もあります。これまで経験したことのないような頭痛がある、何度も頭痛を繰り返すなどの症状がある場合は、早めに受診するようにしてください。
なお頭痛で来院される方の多くは、命に影響はないとされる一次性頭痛で、この場合は主に3つのタイプ(片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛)に分類されます。

一次性頭痛は3つに分類される

片頭痛

片頭痛とは、頭の中の血管が拡張することで起きる頭痛です。これは片側もしくは両方のこめかみから目のあたりに脈を打つようなズキズキした痛みが現れるのが特徴です。このような頭痛が始まる前の前兆として、人によっては目打前にフラッシュのような光が瞬く、視界の一部が見づらくなる閃輝暗点といったものが現れることもあります。
なお片頭痛の頻度ですが、週1回の方もいれば、月1の方もいます。いずれにしても一度頭痛が起きると数時間~2、3日は続くようになります。痛みは激しく、吐き気が伴うこともあることから日常生活に支障が出ることもあります。
発症原因は、完全に特定されたわけではありませんが、精神的ストレス、喫煙・飲酒、チラミンを含む食品(ワイン、チーズ、レバー、チョコレート など)を食べる、女性ホルモンのバランスが変化するといったことがきっかけとなることが多いです。男性よりも女性患者が多いとされ、30代女性の2割程度の方が片頭痛に悩んでいるとも言われています。

治療については、片頭痛の発作を抑える治療(頓挫療法)と片頭痛を予防するための治療があります。頓挫療法では、トリプタン系製剤を使用し、それでも効果が乏しいという場合は、エルゴタミン製剤による薬物療法となります。また、片頭痛を予防する薬物療法としては、降圧薬や抗うつ薬、抗てんかん薬などを使用していきます。

緊張型頭痛

年齢や世代に関係なく、誰しもが発症する可能性があります。これは、長時間同じ姿勢で居続けたことによる血行障害、あるいは身体的・精神的ストレスなどによって、頭や後頭部から首にかけての筋肉が緊張してしまうことで発症する頭痛です。 具体的には、頭の周囲を締め付けられる痛みが出るようになって、これが数時間から数日ほど続くとされています。また人によっては、めまいや立ちくらみ、肩や首などのこりが現れることもあります。

緊張型頭痛の場合、これといった治療法はありません。痛みがあるという場合は、対症療法として、消炎鎮痛薬(NSAIDs)や筋弛緩薬を使用し、症状を和らげていきます。

群発頭痛

まるで目がえぐられるかのような痛みが頭の片側の眼窩部(目のくぼみ部分)からこめかみにかけて現れます。そのほか、目の充血や涙、鼻水などの症状もみられます。この激痛は1度起きると1時間~数時間ほど続くのですが、これが連日みられるようになります。20~40代の男性によく見受けられ、睡眠中、飲酒後、朝方など決まった時間帯に激痛が出て、人によっては数ヵ月間続くこともあります。毎日のように頭痛が出ている状態を群発期と呼ばれ、これが半年~2年おきに繰り返されると言われています。
なお発症の原因は、飲酒や喫煙、血管拡張薬の使用が引き金となって頭部の血管が拡張して、周囲の神経を刺激して起きるといったことなどが考えられています。

治療に関してですが、痛みが出ている状態であれば、トリプタン系の薬剤による皮下注射が行われます。また群発頭痛が起きている期間は、禁煙や禁酒を心がけるようにします。

二次性頭痛

二次性頭痛は症候性頭痛とも呼ばれるもので、何かしらの病気による症状として起こる頭痛です。具体的には、脳血管が出血、あるいは詰まるなどする脳血管障害(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)や脳腫瘍、脳炎、髄膜炎、頭部の外傷など脳や頭部の病気やけがによって生じるとされる頭痛です。
今までこれといった頭部の病気に罹ったことはないものの、最近になって強い頭痛が現れると同時に、手足に麻痺やしびれ、嘔吐や発熱があるという場合は、重大な脳の病気に罹っていることもあります。急にこれらの症状がみられるようになったときは遠慮することなく受診するようにしてください。

三叉神経痛(顔面神経痛)

三叉神経とは、顔面で得た感覚を脳に伝える神経のことですが、これは眼神経(三叉神経第1枝)、上顎神経(三叉神経第2枝)、下顎神経(三叉神経第3枝)に分かれています。
同神経が何らかの原因(神経の異常など)によって圧迫されることで起きるとされ、主な症状としては、顔面の片側に「針で突かれているよう」もしくは「電気が走る」といった痛み(とくに三叉神経第2枝、第3枝)が数秒~2分間ほど続き、これが発作的に繰り返されるようになります。
なお、この痛みによってうつ状態になってしまうことがあるほか、帯状疱疹によく似た痛みでもあるので、鑑別のために血液検査を行う場合もあります。

治療については、はじめに抗てんかん薬(カルバマゼピン など)による薬物療法となります。それでも症状が改善できないという場合は、三叉神経ブロック注射によって痛みを軽減させるようにします。

突発性難聴

突発性難聴は突然片方の耳が聞こえなくなるという病気で、ウイルス感染や血行不良が原因でないかとも言われますが、現時点で明確な原因は特定できていません。なお耳が聞こえないという症状以外にも耳鳴り、耳の閉塞感、めまいなどがみられることもあります。痛みなどがなくても耳がおかしいと感じたら、耳の穴に指を入れる、耳抜きをしようとする前にまずはご受診ください。
同疾患は一度発症してしまうとなかなか治りにくいのも特徴で、完治するのは全体の3分の1程度、もう3分の1は回復しないとされ、残りの3分の1の患者さまは聞こえにくさが軽い程度とはいえ症状が残ると言われています。なお、突発性難聴は速やかな治療が肝心とされ、早めに対処することができれば、治癒する確率は高くなると言われています。できれば、発症後2週間以内に治療を開始するようにしてください。

治療については、ウイルス感染など原因が特定できている場合には、対応した薬物療法などを行っていきます。薬物療法の他にもブロック療法なども検討していきます。

顔面神経麻痺

顔面神経とは顔面を動かす神経のことですが、この神経が障害を受けると表情筋を動かせなくなります。これを顔面神経麻痺と言います。顔面神経麻痺が起きると顔が左右非対称に見える、口やまぶたが閉じられない、額のしわを寄せることができないといった症状がみられるほか、味覚障害、涙液・唾液の分泌低下といった症状が伴うこともあります。
なお発症の原因については、原因が特定できないベル麻痺のケースが多いです。これは、顔面神経管内の顔面神経が水膨れ状態となって、顔面神経麻痺となるものです。また、顔面神経がウイルスに感染して、顔面神経麻痺を起こすことがあるのですが、これがラムゼイ・ハント症候群です。同疾患では、耳介や外耳道に水泡が現れ、痛みが伴うようになります。また慢性中耳炎(なかでも真珠腫性中耳炎)を発症すると、中耳内にある顔面神経を損傷させるなどして顔面神経麻痺を起こすこともあります。

治療法としてはステロイド療法のほか、神経ブロック療法などが検討されます。

頸部痛

頸部とは、いわゆる首のことで、首や首近辺に痛みの症状がある場合を頸部痛と言います。
ただ漠然に痛みがあると言っても、首全般が痛む、首の側面が痛む、首前面もしくは首後面が痛むなど、痛み方というのは様々で、また肩こりといった場合でも首が痛むことがあります。
なお頸部の痛みのタイプは、主に3つあるとされています。ひとつは、過緊張が首の筋肉に起こることで発症する痛みです。2つ目は、頸椎の椎間板などが変性することで脊髄が圧迫されるなどして起こる頚椎椎間板ヘルニアなどによる痛みです。そして3つ目は、運動器の異常ではなく、内科疾患が引き金となって発症する頸部痛で、狭心症など循環器疾患によって首が痛むことがあります。
一口に痛みと言っても、首全般が痛い、側面が痛い、前面あるいは後面が痛いなど様々なタイプがあり、肩こりで首が痛くなることもあります。なお痛みについては、主に3つに分類されると言われています。ひとつは首の筋肉に過緊張が起きることで生じる痛み(肩こり など)です。もうひとつは首の椎間板などが変性することで脊髄が圧迫されることなどで起きる痛み(頚椎椎間板ヘルニアなど)です。最後は内科疾患で起きる場合で、狭心症など循環器の病気で頸部痛がみられることもあります。

頸部痛がみられる疾患例

  • 頚椎椎間板ヘルニア
  • 頚椎症
  • 肩こり
  • 頸椎捻挫(寝違え、むち打ち症)
  • 頚椎症性脊髄症
  • 胸郭出口症候群
  • 頸部椎間関節症 など

頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニアは、頚椎(首)の椎間板にある髄核が何らかの原因で突出してしまい、これが脊髄や神経根を圧迫、そのことで片方の腕に放散痛やしびれをはじめ、後頚部に痛み、首の可動域制限といった症状が出ている状態を言います。さらに症状が進行すると歩行障害、膀胱直腸障害(排尿障害 など)が現れるようになります。
髄核が飛び出す原因については、加齢、長期間の不自然な態勢の維持やスポーツによる酷使での椎間板への負荷、遺伝、喫煙、外傷といったものが考えられています。30~50代の男性に多く見受けられるのも特徴です。発症の有無については、画像検査(X線、MRI 等)などによって診断をつけます。

治療は基本的に保存療法となります。安静を要する場合は頚椎カラーを装着します。また炎症を抑えるための薬物療法(NSAIDs)、痛みが強い場合は神経ブロック注射のほか、リハビリテーションとして、理学療法(ストレッチなどの運動療法、牽引などの物理療法)などが行われます。

五十肩/四十肩(肩関節周囲炎)

肩関節を構成する骨、筋肉、靭帯などの組織が、主に加齢によって炎症を起こす、もしくは変形して痛みや可動域の制限を引き起こしているといった状態にある場合、肩関節周囲炎が考えられます。この病態は40~60歳代の方に発症しやすいことから一般的には五十肩や四十肩と呼ばれています。
主な症状は、運動時に肩から腕にかけて痛みが出る、安静にしているときでも夜間に痛みが現れるということがあります。それでも痛みを我慢していると肩関節の動きが悪くなっていき、やがては拘縮や凍結肩(Frozen Shoulder:肩関節周囲炎の痙縮期~拘縮期にあり、肩の可動域が制限されている状態)になっていくので、このようなケースになる前に速やかに治療を行うようにしてください。
なお凍結肩になっている場合は、神経ブロック注射によって肩に痛みがない状態を一時的に作り出し、狭くなってしまった可動域を広げていく肩関節受動術(サイレントマニピュレーション)を行って改善を図っていきます。
なお上記のような保存療法では、改善効果が見込めないという場合は、手術療法が検討されます。

むち打ち

むち打ちとは、強い外力が首に加わることで、首の骨や神経が損傷を受けている状態です。このようなケースは、自動車の追突事故(交通事故)でよく見られ、追突が起きた際の過度な伸展とそれに続く過度な屈曲によって起こるとされています。なお、むち打ちは正式には外傷性頸部症候群と呼ばれます。
主な症状は、頸部の痛みやしびれ、頭痛、首の運動障害(可動域制限)、耳鳴り、吐き気などです。診断については、症状や原因などで判断できますが、他の病気と区別するために画像検査(レントゲン)も行うこともあります。

治療に関しては、頚椎カラーを装着して安静にするほか、痛みを抑えるための薬物療法としてNSAIDsなどを用います。なお患者さまの多くは、数週間ほどで症状が軽快するようになります。なお、症状が長期に及ぶという場合は、筋力トレーニングなどのリハビリテーションも行っていきます。

肩こり

肩こりは、首や肩甲骨、あるいは肩のあたりが、張る、だるい、重いといった症状を総称した呼び名です。ただ一口に肩こりと言っても、その原因は主に3つ(症候性肩こり、本態性肩こり、心因性肩こり)に分類されます。
症候性肩こりとは、原因となる疾患の一症状として起きている肩こりで、この場合は原因疾患の治療を行うことで、肩こりが軽減されるようになります。具体的な原因には、五十肩、関節リウマチ、頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、線維筋痛症、手根管症候群、胸郭出口症候群などの整形外科分野の疾患を中心に、循環器や消化器といった内臓の疾患(狭心症、心筋梗塞、胃炎、膵炎、胆嚢炎 など)、そのほか眼精疲労、更年期障害、副鼻腔炎といったことが原因で起きることもあります。
本態性肩こりは、これといった原因となっている疾患はないものの肩こりの症状があるというケースです。この場合は、長時間によるデスクワークなどによる同一姿勢(前かがみ、猫背 などの不良姿勢)が原因の頸部や背部の筋肉の緊張、運動不足、冷房などによる冷えの影響、片方の肩に集中してショルダーバックを掛けたことによって左右の筋肉にアンバランス差が生じることによる肩こりといったことが考えられます。 また心因性肩こりとは、ストレスやうつ状態、あるいは自律神経障害などによって起きるとされる肩こりのことを言います。

原因が特定できない肩こりに関しては、問診や触診をはじめ、診断をつけるための画像検査(レントゲン など)等を行います。原因が特定された場合、その原因に合わせた薬物療法や生活指導を行います。なお薬物療法については、筋弛緩剤や鎮痛消炎剤を用いるほか、症状が強ければ、神経ブロック療法、トリガーポイント注射によって症状を軽減させていきます。

0493-27-1374イタミナシ

診療内容
ペインクリニック外科、麻酔科、内科
院長
石井 祐輔
住所
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